韓国の池明観氏死去 T・K生、民主化弾圧告発

池明観氏
池明観氏

1970~80年代にペンネーム「T・K生」として韓国の民主化運動弾圧の実態を月刊誌「世界」の連載で告発した、東京女子大元教授の池明観(チ・ミョングァン)氏が1日、脳梗塞のためソウル近郊、京畿道南楊州市の病院で死去した。97歳だった。家族が明らかにした。

1924年、現在の北朝鮮である平安北道生まれ。ソウル大学大学院を修了した宗教哲学者。72年に来日し、86年に東京女子大の教授になった。「世界」の連載「韓国からの通信」で軍事政権の実態を告発し、世界的反響を呼んだ。

93年に韓国に帰国後、2004年まで翰林大教授。両国の文化交流促進を目指す「韓日文化交流会議」委員長を務めるなど韓国屈指の知日派で、金大中政権ではブレーンとして、日本大衆文化の開放政策などに深く関わった。03年に自身が「T・K生」であったことを明らかにした。(共同)