桐光学園、奇策はまり16強 OB中村俊の金言を胸に「次につなげる」

帝京大可児とのPK戦を制し、駆けだす桐光学園イレブン=等々力
帝京大可児とのPK戦を制し、駆けだす桐光学園イレブン=等々力

サッカーの全国高校選手権第3日は31日、桐光学園(神奈川)が帝京大可児(岐阜)を下した。

1点を追いかける後半31分、桐光学園は〝奇策〟に出た。ゴール前へのロングスローと見せかけて、付近で水を飲むふりをし、フリーとなっていた主将のMF山市のもとへ。相手の隙をついてあげた山市のクロスを、DF川角が最後に頭でねじ込み、同点に持ち込んだ。すべて計画通りのトリックプレーだったという。

PK戦は「GK吉田が止めてくれる」(山市)と自信があった。互いに6人が成功し、迎えた帝京大可児の7人目。吉田は期待通りに相手の動きからコースを読み切ってシュートをはね返し、チームを2015年度以来の16強入りに導いた。守護神は「味方のために、という思いがあった。うれしい」とはにかんだ。

過去最高成績は元日本代表の中村俊輔(横浜FC)を擁した1996年度の準優勝。12月中旬、練習に訪れた中村からは「楽しんで」との激励を受けた。3年生は一昨年度のU-16(16歳以下)全国大会を制した世代でもある。「目標は選手権制覇。慢心することなく次につなげていきたい」と山市。偉大な先輩の言葉を胸に、チームの新たな歴史を切り開く。

(川峯千尋)