35歳の大工ボクサー福永、健闘及ばず

【ボクシング WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ、井岡一翔対福永亮次】 2R、福永(右)の左拳が突き刺さる   =大田区総合体育館(撮影・今野顕)
【ボクシング WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ、井岡一翔対福永亮次】 2R、福永(右)の左拳が突き刺さる   =大田区総合体育館(撮影・今野顕)

世界ボクシング機構(WBO)スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦が31日、東京・大田区総合体育館で行われ、世界初挑戦の福永亮次(角海老宝石)は王者の井岡一翔(志成)に3―0の判定で敗れた。

35歳にして突如回ってきた世界初挑戦の好機を生かせなかった。アンカハスの代役として大一番に挑んだ福永は「世界を肌で感じた。自分のボクシングをさせてもらえなかった」と肩を落とした。

序盤から前に出て仕掛けたが、高いKO率を誇る左のパンチが、鉄壁の防御を誇る井岡に対しては手応えをつかめない。「全部(力が)逃がされている感じ。当たっても倒れる気がしなかった」。出血で真っ赤な顔になりながら終盤まで粘ったが、逆襲の糸口は最後まで見いだせなかった。

中学卒業後から大工として働き、25歳で始めたボクシングで、33歳を過ぎてから日本や東洋太平洋のタイトルを獲得した遅咲きの選手。今後については「1回ゆっくり休んで考える」としながらも「これ以上(の舞台)はないかな」と敗北に打ちひしがれた。

(奥村信哉)