「まるで写真」鉛筆画話題 右目失明、山形の大学生

音海はるさんが色鉛筆で描いた猫(本人提供)
音海はるさんが色鉛筆で描いた猫(本人提供)

今にも息遣いが聞こえそうな猫やウサギ―。「音海はる」のペンネームで活動する山形市の大学3年生工藤陽輝さん(20)の描く動物画が国内外で話題を呼んでいる。生まれつき右目が見えないことから、こだわるのは「瞳」。色鉛筆で丹念に色を重ねて命を吹き込む作品は「写真にしか見えない」「生きているみたい」と評判だ。

高校2年生のとき、友人作の色鉛筆による風景画に衝撃を受けた。「子ども向けの画材だと思っていた色鉛筆でこんなに繊細な表現ができるなんて」。休日を使って自分も挑戦した。

色鉛筆で描いた動物画を持つ音海はるさん=山形市
色鉛筆で描いた動物画を持つ音海はるさん=山形市

病気の影響で右目を失明した音海さんが動物の輪郭を決めた後、まず色を入れるのは目の中心部の瞳だ。「ハンディを負っている意識はない。でも、目を大切にしようという思いで最初に集中して描いている」。

大学では美術表現を専攻する。卒業後は就職せず、色鉛筆画家として生きていくつもりだ。「いろいろな題材に挑戦したい。楽しむ気持ちはずっと忘れずに」

音海はるさんが色鉛筆で描いたトラ(本人提供)
音海はるさんが色鉛筆で描いたトラ(本人提供)
音海はるさんが色鉛筆で描いたカブトムシ(本人提供)
音海はるさんが色鉛筆で描いたカブトムシ(本人提供)
音海はるさんが色鉛筆で描いたウサギ(本人提供)
音海はるさんが色鉛筆で描いたウサギ(本人提供)
色鉛筆で動物を描く音海はるさん=山形市
色鉛筆で動物を描く音海はるさん=山形市