産経抄

12月31日

人との出会いがそうであるように、言葉との出会いを人は選べない。「一編の詩は流星である」。

▼米国の詩人、ウォレス・スティーブンズの言葉という。不意打ちの電流が走るように、言葉が体の中を駆け抜けることがある。心が揺さぶられる瞬間がある。「当たり前だと思う日常は、誰かの努力や協力で成り立っている」。甲子園に2年ぶりの球春が戻ってきた3月、宮城・仙台育英高の島貫丞主将は選手宣誓で述べた。

▼道ですれ違う人。同じ車両に乗り合わせた人。顔も名も知らぬ「誰か」の温かな手のひらが日常を支えている。大晦日(みそか)を迎え、それぞれの胸に記した、忘れ難い言葉を読み返す人も多いだろう。暦の大半を緊急事態宣言に塗りつぶされ息苦しかった日々の中にも、清涼剤はある。東京パラリンピックで頂点に立った全盲の競泳選手、木村敬一さんは言う。

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