問われる宮内庁の情報発信 HPの強化など提言も

皇室のご活動などを紹介している宮内庁のホームページ
皇室のご活動などを紹介している宮内庁のホームページ

秋篠宮ご夫妻の長女、小室眞子さん(30)の結婚に関連し、皇室へのバッシング報道やインターネット上の誹謗(ひぼう)中傷が過熱したことを受け、宮内庁が情報発信方法の研究を始めた。度重なる皇室へのバッシングに対し、宮内庁はホームページ(HP)を開設するなど発信を広げてきたが、専門家からはHPの改良などさらなる強化を提言する声も上がる。

「情報発信はどうあるべきかという議論は30年近く続いている」。ある宮内庁幹部はこう話す。

平成当初、代替わり後の上皇ご夫妻のなさりように関連して雑誌の皇室バッシングがみられるようになり、平成5年には上皇后さまがいわゆる「失声症」となられた。「事実でない報道には、大きな悲しみと戸惑いを覚えます」「関係者の説明がなされ、人々の納得を得られれば幸せに思います」。上皇后さまはこの年の誕生日、文書で異例の言及をされた。

この出来事を踏まえ、宮内庁は6年、報道室を新設。11年にはHPを開設して「発信」を試みてきた。HPでは天皇ご一家や秋篠宮ご一家の公務日程や式典でのお言葉、記者会見でのご発言などを掲載。19年以降は報道や書籍への反論や訂正要求も行っている。

ただ、こうした試みは大きな抑止力とはならず、皇太子妃時代の皇后さま、今回の眞子さんや秋篠宮ご一家と矛先を変えながら、バッシングは断続的に続いた。

秋篠宮さまは11月の記者会見で、記事の一つについて反論した場合、「ほかの事柄については全て正確なことですねということになり得る」と指摘し、反論する場合の「基準作り」の必要性にご言及。ある宮内庁関係者は「今後も同様の事態が起こる可能性があり、反論も含めて情報発信の在り方を考えていくしかない」と話す。