産経抄

12月30日

今年もまた、コロナ禍の影響を受けて思いもかけない出来事に明け暮れた。ただ、これほど目まぐるしい変転を経験した人も珍しい。公明党の遠山清彦元衆院議員(52)である。28日、東京地検特捜部に貸金業法違反罪で在宅起訴された。

▼前年の9月までは財務副大臣を務めていた。「次は大臣、党代表も夢ではない」。そんな期待を背負った、次代のエースの転落が始まったのは、今年1月である。緊急事態宣言下にもかかわらず、深夜まで銀座のクラブに知人と滞在していた事実を週刊文春がすっぱ抜いた。議員辞職を余儀なくされる。スキャンダルはそれだけにとどまらなかった。

▼起訴状などによると、遠山被告は日本政策金融公庫の新型コロナウイルス対策の特別融資を貸金業の登録を受けずに仲介していた。融資の仲介は111回、金額にして10億円以上にのぼる。業者から対価として約1100万円を受け取っていた疑いがある。文書交通費の問題を含めて、国会議員の報酬の高さが指摘されて久しい。遠山被告はそれにあき足らず、違法のサイドビジネスに精を出していた。

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