金正恩氏の軍備増強を称賛、司令官就任10年

金正恩・朝鮮労働党総書記(朝鮮中央通信=共同)
金正恩・朝鮮労働党総書記(朝鮮中央通信=共同)

【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記が2011年12月に父、金正日(ジョンイル)総書記の死去を受け、朝鮮人民軍最高司令官に就任して30日で10年となった。党機関紙、労働新聞は社説で、この10年間、軍備の発展に果たした正恩氏の功績を称賛した上で、「国家防衛の柱である人民軍の強化に最優先で力を注ぐべきだ」と主張した。

社説は、正恩氏の業績として核・ミサイル開発を示唆する「強力な戦争抑止力、平和守護の最強の宝剣」を整備したことを挙げたが、対米関係や核兵器開発をめぐる具体的な言及はなかった。将兵の訓練の実戦化や近代化を進めるとともに、国防力増強で「全人民の武装化、全国要塞化」を実現すべきだとも訴えた。30日午後現在、最高司令官就任を祝う大規模行事は伝えられていない。

27日に始まった党中央委員会総会は28、29両日、部門別の分科会が開かれたとも報じられた。正恩氏が初日に示した来年の「党と国家の事業の方向性」に基づき、政策案をまとめたとみられる。新たな外交や国防政策も協議したもようだ。来年の予算案の検討も行われた。正恩氏の29日の会議出席は伝えられなかった。