米国務長官「ジャーナリズムは扇動ではない」 香港・立場新聞停止に批判

ブリンケン米国務長官=14日、インドネシア・ジャカルタ近郊(ロイター)
ブリンケン米国務長官=14日、インドネシア・ジャカルタ近郊(ロイター)

【ワシントン=渡辺浩生】ブリンケン米国務長官は29日、香港のネットメディア「立場新聞」が事業停止に追い込まれ、新旧幹部ら7人が逮捕されたことを受けて声明を発表し、「中国政府と香港当局は自由で独立したメディアを標的とするのをやめ、不当に拘束・起訴された記者や幹部をすぐに釈放するよう求める」と訴えた。

ブリンケン氏は「ジャーナリズムは扇動ではない」とし、扇動的な出版物発行の共謀を容疑とした警察当局を批判。また、表現・報道の自由と独立メディアが提供する情報の自由な入手は、金融などの国際拠点という香港の地位を支えてきたとし、「中国と地元当局は独立メディアを沈黙させることで香港の信頼性と成長能力を台無しにしている」と厳しく指摘した。

ドイツ外務省報道官も29日、立場新聞の摘発について「香港の報道の自由に対するさらなる厳しい打撃」と批判した上で、「香港国家安全維持法などの規定が批判的な意見への対処のために、恣意的に適用されていることを再び示した」と表明した。