今年最後の取引となる大納会を迎えた30日の東京株式市場の日経平均株価は、年末としてはバブル経済期の平成元年以来32年ぶりの高値となった。終値は前年末と比べて1347円54銭(4・9%)高の2万8791円71銭で、3年連続の上昇。製造業を中心に新型コロナウイルス禍で落ち込んだ業績が回復し、株価を押し上げた。ただ、市場では感染再拡大に対する警戒感も根強く、令和4年も感染動向が株価を左右しそうだ。
東京証券取引所が発表した今年の東証1部全銘柄の時価総額は、上場企業数が増えたことなどから前年末比9・2%増の728兆円で、年末としては過去最大となった。