スキージャンプ、佳境入った代表選考 女子はW杯中止影響も

W杯女子個人第5戦で5位だった高梨沙羅=ドイツ・クリンゲンタール(共同)
W杯女子個人第5戦で5位だった高梨沙羅=ドイツ・クリンゲンタール(共同)

北京冬季五輪開幕まで1カ月余りとなり、スキー競技は代表選考が佳境に入っている。1月中旬ごろまでに開かれるワールドカップ(W杯)の成績などを考慮して選考。有力選手はW杯で五輪切符を争いながら、本番への調整を進めている。ただ、ノルディックスキー女子ジャンプは新型コロナウイルスの影響で国内でのW杯が中止となり、影響が出そうだ。

全日本スキー連盟は、北京五輪への選手派遣推薦基準を定めており、種目ごとに決められた基準日までのW杯での成績などから代表選手を決める。例えば、男子ジャンプでは、来年1月6日のW杯終了時までの個人総合上位5人を選ぶ。

今季は6人がW杯を転戦中。五輪で金メダル候補に挙がる小林陵侑(りょうゆう)(土屋ホーム)は28日までに出場したW杯6試合で3勝、2位2度と安定感は抜群。「いいジャンプができ、イメージがかみ合っている」と好調を持続している。W杯開幕戦で自己最高の4位に入った中村直幹(フライングラボラトリー)らも加わり、熾烈な代表争いが続く。

女子ジャンプは、状況があわただしく動く。10月の全日本選手権で、昨季W杯で日本勢2位となる個人総合11位だった丸山希(のぞみ)(北野建設)が負傷。また、来年1月に札幌市と山形市で予定され、五輪の選考対象だったW杯2大会が新型コロナの水際対策の影響で中止になった。例年、日本開催のW杯には遠征メンバーのほか一部の日本選手も出場しており、選考への影響は小さくない。

影響は選考だけではない。今季まだ表彰台がない高梨沙羅(さら)(クラレ)は「試合をこなしながら、課題を越えていきたい」と話してきた。長野五輪ジャンプ男子団体金メダリストで、北京五輪日本選手団総監督の原田雅彦氏は自らの経験も踏まえ、「W杯で活躍して五輪に入っていけるかが大事」と指摘する。北京五輪まで残りの試合数が限られる中、本番まで一戦一戦がより重要になってくる。(小川寛太)