5期目に入った宮城県の村井県政 問われる「対話力」

また、東北電力女川原発2号機の再稼働への同意や、上下水道などの運営権を民間に売却する「みやぎ型管理運営方式」などは賛否が分かれたままだ。

水道の運営権売却は、人口が減少する中での水道料金の値上げ抑制などが目的だが、村井知事は「狙いが県民に伝わっていない反省点がある」と振り返る。来年4月にスタートする水道の民間運営化に限らず、丁寧な説明は不可欠だ。

多選批判もある。本人は「何期やるかよりも、何をやってきたかだ」と、意に介さない様子だ。ただ、長期政権が周囲の忖度(そんたく)を招かないとも限らず、その意味でも絶えず県民の声に耳を傾けることが欠かせない。

これまで通りの主導力を発揮するとともに、利害関係者らとの議論を通じて、知事の意思決定に対する県民の理解を深める-。そんな5期目の県政運営を期待したい。

(大柳聡庸)

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