選挙区で初めて敗北した小沢一郎氏 その兆候は平成26年から

岩手3区で歴史的な勝利を飾りこぶしを突き上げて支援者の拍手にこたえる藤原崇氏=10月31日、岩手県北上市(石田征広撮影)
岩手3区で歴史的な勝利を飾りこぶしを突き上げて支援者の拍手にこたえる藤原崇氏=10月31日、岩手県北上市(石田征広撮影)

「地元を歩いてきた」

対照的に「9年間、地元を歩いてきた。コツコツやってきたことで、有権者と信頼関係をつなげることになった」と勝因を分析したのが勝利した藤原氏だ。

過去3度の選挙で比例復活当選し、今回の選挙では企業集積が進む北上市と金ケ崎町を結ぶ動脈である国道4号の拡幅事業の実現などを実績としてアピール。「政権交代より世代交代」のキャッチコピーも言い得て妙だった。

この結果、藤原氏は岩手3区の7市町村のうち小沢氏の地元である奥州市を除く6市町村で勝利。前回の9万6571票に2万2千票余り上乗せする11万8734票を獲得した。前回の13万229票から2万票余り減らして10万9362票にとどまった小沢氏に歴史的な勝利を飾った。

来夏の参院選へ

勢いに乗る自民は11月27日、野党に先んじる形で来夏の参院選岩手選挙区(改選数1)に盛岡市出身の新人で女性弁護士の広瀬めぐみ氏(55)=東京在住=を擁立すると発表。野党の核である立民は敗北の責任を取って小沢氏が県連会長を同月8日付で辞任したが、歴史的敗北の余波が今も続いている。

来夏の参院選岩手選挙区の現職は今回の総選挙で立民県連選対本部長を務めた木戸口英司氏(58)。自民は平成4年以来30年ぶりの勝利を目指し、立民はその議席と小沢氏の地盤の死守を目指す。(石田征広)

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