【ソウル=桜井紀雄】韓国が不法占拠する竹島(島根県隠岐の島町)周辺で韓国軍が先週、島の防衛を想定した訓練を行っていたことが分かった。複数の韓国メディアが29日に報じた。年に2回行ってきた定例訓練だが、島への上陸訓練は見送った。韓国政府は非公開とした。
訓練は、日本海の韓国呼称である「東海(トンヘ)」を冠し、「東海領土守護訓練」と称して韓国の海軍や海洋警察の艦艇、空軍機を動員して実施。上陸訓練は、新型コロナウイルスの感染状況を考慮して見送られたという。
日本による輸出管理厳格化に反発し、韓国内で反日ムードが高まった2019年8月、韓国は訓練を過去最大規模に拡大し、映像も公開した。だが、前回の今年6月を含め最近の訓練を非公開にし、日本への刺激を避けているようだ。