若者定着など明るい兆しが見え始めた秋田県

秋田県特化型の就職・採用支援サイト運用で地元大学長らと連携協定を結んだ秋田銀行の新谷明弘頭取(左端)=12月3日、秋田市(八並朋昌撮影)
秋田県特化型の就職・採用支援サイト運用で地元大学長らと連携協定を結んだ秋田銀行の新谷明弘頭取(左端)=12月3日、秋田市(八並朋昌撮影)

新型コロナウイルス禍で大都市密集の暮らし方を見直す機運が高まる中、秋田銀行が秋田県特化型の就職・採用支援サイト開設を発表した。背景には高校・大学生の県内就職希望が昨年に続き今年も増えるなど、若者の地方・故郷志向が強まっていることがある。加えて今年は奥羽・羽越新幹線の具体像が見え始めたことで日本海ベルト新時代を予感させ、秋田は今、明るい展望が兆し始めた。

県内就職希望が上昇傾向

秋田労働局が12月1日発表した、来春高校卒業予定の就職希望者は1721人で、うち県内就職希望は1382人と、記録が残る平成元年以降最高の80・3%を占めた。昨年も73・9%と前年より3ポイント増え、過去10年では最少だった平成26年の63・3%より10ポイント以上増えていた。

大学や高専などを来春卒業予定の就職希望者は2044人で、うち県内希望は1021人と50・0%。平成23年以降の低落傾向から上昇に転じた昨年の46・7%よりさらに増えた。

同局は「コロナ禍が深刻だった大都市圏を避け、県内志向が今年も続いている。行政と産業界が県内の魅力ある企業をPRしてきたこともある」と分析する。

こうした若者の県内志向を受けて秋田銀行は12月3日、県内に拠点がある企業に特化した就職・採用支援サイト「キャリピタAKITA」を令和4年2月から開設すると発表した。

金融機関による就職・採用支援サイト開設は全国でも珍しい。県内特化の就職情報提供サイトはすでに県が運用しているが、求職者と企業が双方向でアプローチできるなど実用的な民間サイトは初めて。