岡山県の伊原木隆太知事(55)は27日、自身の後援会が父、一衛(かずえ)氏(82)から複数の政治団体を経由するなどして政治資金規正法の上限を超える寄付を受領した疑いがある問題の調査結果を公表した。
「法の趣旨を逸脱していると言われてもやむを得ない」と事実上の上限超え寄付だったと認めた上で、新たに妹2人からも同様の寄付があったことを明らかにした。
記者会見した知事によると、平成25、26、30~令和2年の各年、後援会と、知事選を支援する目的で設立された政治団体に対し、一衛氏や2人の妹から別の複数の政治団体を経由するなどして実質的に同法の上限を超える寄付を受けた。
このうち上限を超えた分の計3950万円を一衛氏と妹に返還し、政治資金収支報告書を訂正するとした。