仏、ワクチン接種実質義務化の法案 閣議決定、1月施行の考え

マクロン仏大統領(ロイター)
マクロン仏大統領(ロイター)

フランス政府は27日、新型コロナウイルスの感染再拡大を受け、ワクチン接種を事実上義務化する法案を閣議決定した。これまでは陰性証明の提示でも飲食店や長距離列車などを利用できたが接種証明のみを有効とする。議会審議を経て、来年1月15日に施行する考え。

フランスでは感染第5波に新変異株オミクロン株の拡大が加わり、今月25日に1日当たりの新規感染者が初めて10万人を超えたことが確認された。政府は当初、来年1月初めに法案を議会へ提出する予定だったが、感染急増を受け前倒しした。

カステックス首相は記者会見で「ワクチン接種が私たちの戦略の核心であり続ける」と述べ、感染を完全には防げなくとも重症化のリスクを減らすと強調した。またブースター接種(追加接種)を加速させるため、受けられる時期を接種完了から3カ月後へ早めることを決めた。(共同)

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