強い冬型の気圧配置の影響で日本列島は27日、北日本から西日本の日本海側を中心に大雪が続き、近畿地方も大雪に見舞われ、兵庫県朝来市と滋賀県彦根市で24時間降雪量が統計開始以降、最多を記録した。28日にかけても強い冬型となり、北日本では27日に大しけの恐れがあるとして、気象庁は大雪や路面凍結、高波に警戒を呼び掛けた。
大気の状態が非常に不安定となる所があり、落雷や激しい突風にも注意が必要としている。
気象庁によると、27日未明までの24時間降雪量は朝来市で71センチ、彦根市で68センチを観測。12月の積雪量としても統計開始以降、最多となった。京都市や名古屋市、広島市でも積もった。
交通にも影響し、空の便は日本海側や北海道の空港を発着する便などで欠航が決まった。JR西日本は北陸線の近江塩津-長浜間、東海道線の長浜-野洲間で、始発から午前8時時点で運転を見合わせているほか、東海道線野洲-姫路間でも本数を減らして運行。一部の特急列車の運転をとりやめている。
滋賀県米原市周辺では降り積もった雪のため、東海道新幹線と山陽新幹線は、速度を落として運転しており、最大80分程度の遅れが出ている。
国土交通省滋賀国道事務所によると、同日午前3時半ごろ、滋賀県彦根市東沼波町の国道8号の上り線で大型トラックが雪にタイヤを取られて走行できなくなり後続車が最大2キロ超にわたり一時立ち往生。除雪作業のため多くの区間で通行止めとなっている。