異論暴論

「正論」新春特大号 好評販売中 岸田政権の対中姿勢を問う 頼りなく危ういウナギ宰相

岸田文雄首相=24日午後、首相官邸(矢島康弘撮影)
岸田文雄首相=24日午後、首相官邸(矢島康弘撮影)

国際情勢の歴史的大変革は現在進行形である。しかし、岸田文雄政権の動きは、どう見ても頼りなく危うい。群がるメディアはそれを無理に盛り上げようとする。

2月号特集「岸田政権の対中姿勢を問う」で、田久保忠衛杏林大学名誉教授は「首相は外交・安保通と本当にお思いか」と疑問を呈した。首相の所信表明演説では、日本の命運を握る米中対立に関する認識は表明されなかった。敵地攻撃能力の必要性は説くのだが、ではそれがなぜ必要なのか、について説明がなく、メディアはそれを咎(とが)めなかった。田久保氏の憂慮の深さがにじみ出た論文だ。

阿比留瑠比氏「実像つかめない『ウナギ宰相』」は首相の資質を論じている。矢板明夫氏は「最悪の時期の宏池会政権」で、岸田氏の属する宏池会の外交が戦後体制を温存させ、状況適応に明け暮れるものだったと明かしている。

方針は打ち出されても、何をしたいのか、が分からない。〝入魂〟されずに漫然と時間が流れているのは人権外交も同じだ。なぜ、そうなるのか。

東京外国語大学の篠田英朗教授が「人権外交が握る国家の命運」で論じている。北京五輪に対する日本の姿勢についてはスポーツジャーナリスト、二宮清純氏と登山家の野口健氏が対談「世界主導する外交的ボイコットを」で論じた。(安藤慶太)

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