ラヂオプレス(RP)は27日、北朝鮮メディアによる今年の金正恩朝鮮労働党総書記の動静報道は78回だったと伝えた。党や政府の会議を中心とする国内関係の活動が62回と8割を占め、会議指導に重点を置く姿が浮き彫りになった。新型コロナウイルス禍で地方へ出ることを控えた可能性がある。
ミサイルの発射実験の立ち会いや軍部隊の視察はなかった。対外関係の活動は中国との協力にからむ記念施設訪問の1回だけで、2018、19両年に活発だった首脳外交は鳴りをひそめた。かつて頻繁に行った工場など現場の視察も今年は1回しかない。
金正恩氏の動静は、13年の活動が230回報じられたのをピークに、19年まで毎年100回超あった。しかしコロナ対策で国境封鎖を始めた昨年は54回に激減した。(共同)