シンガポール政府は26日、新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」の重症化リスクは低いとして、オミクロン株の感染者の自宅療養を認めるなど規制緩和を実施すると発表した。
オミクロン株の感染者はこれまで専用の医療施設への入所が求められていたが、方針を転換した。濃厚接触者に対する専用施設での強制隔離も撤廃する。
政府は「オミクロン株はデルタ株に比べ感染しやすいが、症状は深刻化しにくい」と説明、ワクチンが有効だと強調した。今後、オミクロン株の感染流行の波が訪れるとしながらも「ピークは抑えられる」と指摘した。
またオミクロン株の流行を理由に入国を禁じていた南アフリカやボツワナ、ナイジェリアなど10カ国からの渡航者の受け入れを再開すると発表した。
シンガポールでは25日時点でオミクロン株の感染者546人が判明している。このうち市中感染は103人。(共同)