愛知県弥富市の市立中で3年の男子生徒(14)を刺殺したとして同学年の少年(14)が家裁送致された事件をめぐり、いじめの有無や学校側の対応の是非を検証する市の「いじめ問題専門委員会」の第1回会合が27日、同市内で開かれた。奥山巧教育長は冒頭「このようなことは二度と起こしてはいけない。専門家の検証を今後に生かしたい」と述べた。
一方、少年は同日が観護措置の期限。名古屋家裁は延長するかどうかなどを決める。
専門委は弁護士と医師、臨床心理士、主任児童委員、学識経験者の5人で構成。27日は4人が出席した。
事件は11月24日に弥富市の市立中で発生。男性生徒が包丁で腹を刺され、死亡した。少年は、被害生徒に生徒会選挙の応援演説を頼まれたことなどが「嫌だった」と供述。事件前の2月、アンケートに「いじめを受けた」と回答したが、学校は市教育委員会に報告していなかった。