サーブ製プロペラ機が引退 航空機ファン人気、北海道

北海道で定期便の引退を迎えた北海道エアシステムのプロペラ機「サーブ340B」と同社の今村篤史機長(手前)=26日午後、札幌市の丘珠空港
北海道で定期便の引退を迎えた北海道エアシステムのプロペラ機「サーブ340B」と同社の今村篤史機長(手前)=26日午後、札幌市の丘珠空港

スマートな外観で航空機ファンに人気のプロペラ機「サーブ340B」が26日、北海道で定期便の引退を迎えた。悪天候のため午後の便が欠航し、午前の函館発札幌行き2740便が事実上のラストフライトとなった。国内では1992年から活躍した機体で、定期運航する最後の1機だった。

丘珠空港(札幌市)では所有する日本航空傘下の北海道エアシステムの社員が横断幕を広げて乗客を迎えた後、最後の機体清掃が行われた。機体は整備後に海外に売却される。

北海道で定期便の引退を迎えた北海道エアシステムのプロペラ機「サーブ340B」=26日午前、札幌市の丘珠空港
北海道で定期便の引退を迎えた北海道エアシステムのプロペラ機「サーブ340B」=26日午前、札幌市の丘珠空港

スウェーデンのメーカー「サーブ」の製造で最盛期は鹿児島を中心に11機、北海道で3機が運航。鹿児島―大分など、地域の足として活躍した。

同型機を10年以上操縦した機長の今村篤史さんは「かじの利きが良く安心感のある機体だったので名残惜しい。長い間お疲れさまと言ってあげたい」とねぎらった。


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