中国、新疆ウイグル自治区トップ交代

縫製工場で働くウイグル族の作業員ら=2021年5月、中国新疆ウイグル自治区カシュガル(共同)
縫製工場で働くウイグル族の作業員ら=2021年5月、中国新疆ウイグル自治区カシュガル(共同)

【北京=三塚聖平】中国国営新華社通信は25日、中国共産党が新疆(しんきょう)ウイグル自治区トップの党委書記を陳全国(ちん・ぜんこく)氏(66)から、広東省ナンバー2の馬興瑞(ば・こうずい)省長(62)に交代させる人事を決定したと伝えた。陳氏は、少数民族ウイグル族への同化政策を強化させたと指摘されている。

陳氏は新たなポストに移る予定だと伝えられている。習近平政権は、同自治区の統制強化を成果として位置づけており、陳氏が中国共産党・政府の要職に起用されるとの見方もある。

陳氏は、2016年にチベット自治区トップから横滑りし、新疆ウイグル自治区のトップに就任。昨年7月には、新疆での人権侵害に関与したとして米政府の制裁対象となった。

一方、馬氏は国有企業の中国航天科技集団の総経理(社長)や、国家宇宙局の局長などを経て13年から広東省で勤務。17年から省長を務めていた。

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