ポストに届いて手間かからない 観葉植物の魅力

「&Green」の観葉植物。3種類届くため、飾り付けのアレンジを楽しめる(右手前から時計回りで、ネオレゲリア、ピレア、カラテア)
「&Green」の観葉植物。3種類届くため、飾り付けのアレンジを楽しめる(右手前から時計回りで、ネオレゲリア、ピレア、カラテア)

コロナ禍の〝巣ごもり〟で人気が高まる観葉植物。大きく育てる楽しみもあるが、室内のインテリアとしては小さくて手間のかからない植物も根強いニーズがある。水やりの頻度が少ないサボテンなどの多肉植物や、土がなくても育つ「エアプランツ」と呼ばれる植物などはその一例だ。そんな中、自宅のポストに届いた植物を器に移すだけという商品も登場した。観葉植物には見て楽しむだけでなく「手軽さ」も求められている。

サントリーホールディングスの子会社で、花苗や野菜苗の生産販売を手掛ける「サントリーフラワーズ」(東京)は、インターネット販売の新商品シリーズで水だけで育つ「&Green(アンドグリーン)」を発売した。

商品のバリエーションはネオレゲリア、ピレア、カラテアなど水栽培に適した人気品種21点。そこから好みの3種を選んでインターネットで注文後、10日以内に家庭のポストに入る大きさの箱(縦29センチ、横23センチ、高さ3センチ)で届く。植物は10~20センチのミニサイズだ。

根元が「パフカル」というスポンジ状の素材で覆われているのが特徴で、そのままグラスや空き瓶などに移し、パフカルが半分つかる程度に水を注ぎ、水がなくなれば同量を足すだけの手軽さ。パフカルは、水分と空気のバランスを保持し続けることができるという。

同社が事前に行った観葉植物のお悩み調査では「水や肥料のタイミングがわからない」が1位だった。鉢植えの場合、見た目では水の過不足がわかりにくい。その解決策として「パフカル」を採用した。

コロナ禍を受け、観葉植物の市場は拡大している。令和2年の国内の観葉植物の出荷量は、前年比13%増の4140万鉢(農林水産省調べ)と増加。サントリーフラワーズも売り上げが伸びており、広報担当は「自宅で過ごす時間が長くなり、ガーデニングや野菜作りに挑戦する人が増えて販売数が伸びた」と説明。一方で「室内でも気楽に植物を飾りたいという要望も多い」といい、今回の新シリーズにつながった。

購入サイト内の「パートナーグリーン診断」を利用すれば、自分に合った植物をコーディネートしてくれるサービスもある。3種セットで一律3080円(送料別)。

小さくて栽培が「楽」な観葉植物は以前から根強い人気がある。寄せ植えや差し木が簡単なサボテンなどの多肉植物や、ワイヤでつるしたり棚の上に置いたりするだけの「エアプランツ」は「おしゃれなのに手間がかからない」とインテリアの一つとして定着。近年は商品も多彩になった。

エアプランツに詳しい陽春園植物場(兵庫県宝塚市)の浜㟢秀夫さんは「多肉植物もそうだが、他の植物に比べると枯れにくく水やりの頻度も少なくて済むので、気軽に始められる。それを魅力に感じて取り入れる人もたくさんいるのでは」と話す。

同じような理由で、最近では苔(こけ)を器で育てる「苔テラリウム」の人気も高まっているという。(北村博子)