南アフリカで、新型コロナウイルスの新規感染者数が7日間の1日当たり平均で減り続けている。特に人口が最も多いハウテン州での減少傾向が顕著で、変異株「オミクロン株」による流行の波がピークを越えたとの観測が出てきた。
南アではオミクロン株の存在を世界で初めて世界保健機関(WHO)に報告した11月24日前後に感染者が急増。南ア国立伝染病研究所によると、12月14日までの7日間平均で新規感染者が2万2千人を超えた。その後は減り始め22日時点では1万5千人を下回った。
最大都市ヨハネスブルクがあるハウテン州では12月上旬に1日当たりの新規感染者が1万人以上を記録していたのが、18日以降は4千人前後。ロイター通信によると、国立伝染病研究所の専門家は22日の記者会見で「ハウテン州ではピークを越えたと感じている」と述べた。(共同)