井崎脩五郎のおもしろ競馬学

エフフォーリアに距離の壁

天皇賞・秋で優勝したエフフォーリア=2021年10月31日、東京競馬場
天皇賞・秋で優勝したエフフォーリア=2021年10月31日、東京競馬場

エフフォーリアはデビューから6戦して、すべてのレースで連対(1、2着)している。つまり。連対率100%。

これがその内容。

新馬    2000メートル 1着

百日草特別 2000メートル 1着

共同通信杯 1800メートル 1着

皐月賞   2000メートル 1着

ダービー  2400メートル 2着

天皇賞・秋 2000メートル 1着

前走の天皇賞・秋では、昨年の3冠馬コントレイルを破っており、そのコントレイルが次走でジャパンCを勝ったのだから、エフフォーリアの評価は高まるばかり。有馬記念のファン投票で、エフフォーリアが第1位になったのは当然だった。

もちろん、今週26日(日)の有馬記念でも、1番人気に支持されるはず。

さて、問題は何もないのだろうか。

実は、唯一のウィークポイントとして、距離経験の少なさがある。

有馬記念は2500メートルで争われるが、エフフォーリアは、2000メートル超(2000メートルを超す距離)の経験が、たった1戦しかないのだ。ダービー(2400メートル)の2着である。

3歳馬(年齢新表記)は、長い距離のレース経験を積み重ねることによって、スタミナを付けていくもの。

エフフォーリアの、2000メートル超が1戦のみというのは、経験不足ではないのか。

グレード制がスタートした1984年以降の有馬記念において、今回のエフフォーリアのように「2000メートル超の経験が0~1戦という3歳馬」は、計20頭が出走して、<2・2・1・15>(左から1、2、3着、着外の頭数)という成績。

連対した馬が、4頭いる。 ただし、この4頭はいずれも、有馬記念の前走で2000メートル超のレースに出走していた。

そこへいくとエフフォーリアは、前走が2000メートルだったので、今回いっぺんに、距離が前走より500メートルも延びるのだ。

はたして、このハードルを乗り越えることができるのか。もし乗り越えたら、過去に例のない逸材として、黄金の連勝街道が待っていそうな気がする。(競馬コラムニスト)