人事院は24日、バブル崩壊の影響で就職難となった「就職氷河期世代」を対象とした令和3年度の国家公務員統一採用試験で、203人が合格したと発表した。統一試験は2年度に続き2回目。採用予定数(167人)を上回るのは2年連続となる。人事院担当者は、各省庁が積極的に人材を採用した結果とみている。
試験の申込者数は5302人で、実質的な倍率は約26倍だった。今後、本省や全国の出先機関で順次採用される。
合格者を省庁別で見ると、国土交通省が53人で最も多く、法務省(刑務官を含む)48人、厚生労働省39人と続いた。申し込み時点の年代別では、30代後半が58人、40代が136人、50代前半が9人。
受験資格は昭和41年4月2日から61年4月1日までに生まれた人。政府は令和2~4年度に毎年度150人以上、3年間で計450人以上を採用する方針を示しており、2年度の合格者は199人だった。