令和4年度予算案の焦点⑥

外務省、ODA予算は微増3772億円

外務省=東京都千代田区(鴨川一也撮影)
外務省=東京都千代田区(鴨川一也撮影)

外務省は24日に閣議決定された令和4年度予算案で6904億円を計上した。デジタル庁に移管する関連経費を除いて比較すると、今年度当初予算比31億円の増。政府開発援助(ODA)のうち行政経費を除いた事業予算は同4億円増の3772億円となり、わずかながら増額を確保した。

いずれも南太平洋に位置するキリバスに大使館を、フランス領ニューカレドニアの首都ヌメアに領事事務所を開設する。キリバスは2019年に台湾と断交して中国と国交を樹立。ヌメアには近年、自衛隊と共同訓練を行うなど関係を深めている仏軍が常駐しているなど、それぞれの戦略的重要性を踏まえた。

日台関係の推進に同1億円増の18億円を計上し、知日派を増やすプログラムなどに充てる。人工知能(AI)でインターネット上の公開情報を収集・整理して安全保障上のリスクを把握する態勢の構築を目指し、立ち上げの関連経費に8千万円を計上した。

ODA予算は当初、大幅な減額査定が示されたが、最終的に微増で決着。当初予算比で実質的に12年連続の増額となる。外務省幹部は「増額のトレンドを続けられる意味は大きい」としている。