市川猿之助が朗読劇「天切り松」 東京・大阪などで来年2月

粋な怪盗たちが活躍する朗読劇を企画した市川猿之助
粋な怪盗たちが活躍する朗読劇を企画した市川猿之助

市川猿之助や市川中車(ちゅうしゃ)、中村壱太郎(かずたろう)ら歌舞伎俳優のほか、俳優で歌手の石橋正次が来年2月、浅田次郎の人気小説シリーズの朗読劇「天切り松 闇がたり~闇の花道~」(パルコ劇場主催)を東京や大阪など3都市で上演する。終演後、出演者らによるアフタートークも開催。猿之助が公演について語った。

大正、昭和の帝都に名を馳せた義賊「目細の安吉」一家の活躍を描いた「天切り松 闇がたり」シリーズ。夜更けの留置所に現れた老人、松蔵(天切り松)は六尺(約180センチ)四方にしか聞こえないという夜盗の声音「闇がたり」で粋でいなせな怪盗たちの物語を語り始める。

本公演の出演者は「猿之助と愉快な仲間たち」と銘打ち、歌舞伎の公演で共演したメンバーが中心。猿之助は「コロナ禍になり、歌舞伎を支えている脇の人たちは本当に役者生命を絶たれた。そういう彼らに活躍の場を、と思って企画した」と明かす。

朗読劇は歌舞伎の舞台と違い、扮装(ふんそう)と所作で登場人物を表現できない難しさもあるが、自信をのぞかせる。

「目の不自由な人が歌舞伎(のせりふや話し方)を聞いたとき、この人は高貴な人なのか、ヤクザ風の人なのか、公家なのか、武士なのかが分からないといけないという口伝がある」という。その上で、言葉だけで細やかに人物を造形することは「まさに僕ら(歌舞伎俳優)にとって大事な一つ」とした。

猿之助は「浅田先生の作品は黙読しても、声に出してもとても耳に心地よい。ぜひ浅田先生の世界を楽しんでほしい。コロナ禍で気分が塞ぎがちの中、お祭りみたいになれば」と来場を呼び掛けた。

来年2月6日は東京・PARCO劇場、8日は愛知・穂の国とよはし芸術劇場PLAT、13日は大阪・森ノ宮ピロティホール。

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