長野放送・アナウンサーコラム

大谷香奈絵「憧れの祖母の手に誓う」

長野放送・大谷香奈絵アナウンサー
長野放送・大谷香奈絵アナウンサー

皆さんには、憧れの「手」がありますか?

私は「真っ黒に日焼けしゴツゴツしていて、生き様が表れている勲章のような…」。まさに、私の祖母のような手に憧れています。

祖母は岡山県の山奥で、何もない荒れ地を耕し、米や野菜を育て、旅館の浴衣を縫う内職をしながら子育てをし、さらに、孫の私も育ててくれました。寝ても覚めても聞こえてくるミシンの音は、脳裏から離れません。

働き詰めた指は、力を込めて雑草を抜いたり、布を縫ったりする形に骨が変形しています。遊びに行くといつも、そのゴツゴツの手で大きな蒸し器を使って「蒜山(ひるぜん)おこわ」を作り、特大おにぎりにして、「がんばりんちぇえ!」と励ましてくれたものです。

そんな最愛の祖母が、先日、他界しました。

おばあ。おばあが「毎日香奈の顔が見たい」というから、私アナウンサーになったんよ。おばあのように、飾り気のない深い愛情で人に接したい。お年を召した方にも、小さな子供にも寄り添えるような、心ある「手」、「伝え手」になるからね。