中国・西安がコロナ拡大でロックダウン 「出血熱」も同時流行で警戒

掲揚される中国国旗=北京(ロイター)
掲揚される中国国旗=北京(ロイター)

【北京=三塚聖平】中国内陸部の陝西(せんせい)省西安市で、新型コロナウイルスの感染が急拡大している。9日以降の累計感染者数は200人を超え、23日には市内全域で移動制限を求める実質的なロックダウン(都市封鎖)に踏み切った。西安では、ネズミを介して広がる「腎症候性出血熱」の感染者も相次いで確認され、当局が警戒を強めている。

西安で流行しているのはデルタ株で、22日には63人の感染者が確認された。中国は、わずかな感染拡大も許さない「ゼロコロナ」政策をとっており、西安市は感染拡大を止めるため23日から対策を強化。不要不急の事情で市外に出ることをやめるよう求めたほか、生活必需品の購入も「各家庭で2日に1度、1人のみが外出できる」と制限した。

同市に住む約1300万人全員を対象とするPCR検査で感染者の洗い出しも進める。北京市でも西安と関連した感染者が確認されており、来年2月の北京冬季五輪を前に感染拡大に歯止めを掛ける構えだ。

西安では、ハンタウイルスに起因する感染症である腎症候性出血熱の感染者も広がっていると報道されている。毎年冬頃に流行しているというが、感染者数は報じられていない。共産党機関紙、人民日報系の環球時報(電子版)は、人から人には感染しないという専門家の見方を伝えた。

また、中国のニュースサイト「界面新聞」は新型コロナと同時に流行しているため、西安の感染対策が「二重の圧力」に直面していると指摘する。