「破綻隠して募集継続」ケフィア元代表に懲役8年求刑 来年2月判決

鏑木秀弥被告
鏑木秀弥被告

通信販売会社「ケフィア事業振興会」が、加工食品のオーナー制度などの名目で多額の資金を不正に集めて破産した事件で、詐欺と出資法違反の罪に問われた元代表、鏑木(かぶらき)秀弥被告(86)の論告求刑公判が23日、東京地裁(佐伯恒治裁判長)で開かれた。検察側は「資金繰りが破綻した事実を隠して出資の募集を継続しており、狡猾(こうかつ)かつ悪質」として懲役8年、罰金300万円を求刑。弁護側は寛大な判決を求め結審した。判決は来年2月14日。

検察側は論告で、被告がケフィアグループすべての業務判断を行い、反対意見を述べる部下を排除したと指摘。平成30年3月には返金を求める顧客が本社ビルに殺到したにも関わらず、出資の募集継続に反対する社員がいなかったことについて「被告の影響力が絶大だったことを端的に示しており、その刑事責任は他の共犯者と比較にならないほど重大だ」と述べた。

この日の公判では、被害に遭った60~80代の男女5人の「老後の生活資金をだまし取られ、家族関係にも亀裂が入った」などとする意見陳述書を検察官が代読。被告は最終意見陳述で「ひたすら皆さんにおわび申し上げたい。他に何もありません」と改めて謝罪した。