東京都内の繁華街で、夜間の滞留人口が12月に入って急増し、昨年4月の最初の新型コロナウイルス緊急事態宣言以降、最高水準に達していることが23日、分かった。都のモニタリング会議で専門家が明らかにし、感染防止対策の徹底を呼び掛けた。
都医学総合研究所社会健康医学研究センターの西田淳志センター長は会議で、特に深夜(午後10時~午前0時)の滞留人口は、これまで多かった中高年層だけでなく若年層でも急増していると指摘。「オミクロン株の感染拡大が今後、急速に進むことを想定すべき状況」との認識を示し、長時間やマスクなしの会食を避けるよう求めた。
都内の新規感染者数と入院患者数は増加傾向にあるが、感染状況と医療提供体制の警戒度は、4段階のうち最も低いレベルに据え置かれた。