コロナ禍京都この1年

観光復活 兆しに期待

4回目の緊急事態宣言が解除され、にぎわう嵐山=10月9日、京都市右京区
4回目の緊急事態宣言が解除され、にぎわう嵐山=10月9日、京都市右京区

新型コロナウイルス感染拡大で新年早々の1月14日に2回目の緊急事態宣言が発令されると、以後は解除と宣言の繰り返しとともに、飲食店や商業施設なども制限の要請・解除の連続となった。

4回目の宣言解除から1カ月半たった11月中旬、清水寺(京都市東山区)近くを通りかかると、バス停には観光客の長い列。こんな光景は久しぶりだった。

京都府内の公示地価のうち商業地で最も下落率が大きかった祇園周辺=3月23日、京都市東山区
京都府内の公示地価のうち商業地で最も下落率が大きかった祇園周辺=3月23日、京都市東山区

11月22日に会見した京都商工会議所(京商)の塚本能交(よしかた)会頭が今秋の経済状態について「10月の府の旅行補助事業も好調で、近隣を中心に人の流れが出ている」と述べたことにもうなずけた。

京商が観光関連企業に実施した調査では、11月の京都市内のホテル稼働率は月平均で50~60%、休日は90%強で推移。宣言中に10%を割った旅館も修学旅行の再開で40%まで回復しており、ホテル関係者も「このまま感染が収束してくれれば」と話す。

ただ、休日と平日の格差が大きいことなどの課題もあり、依然として経営が厳しい中小企業も多い。塚本氏も、中小企業の支援施策と「Go To トラベル」の再開に期待を寄せるが、新たな変異株「オミクロン株」による感染拡大も懸念される中で景気はどこまで回復できるのか。引き続き注視したい。(園田和洋)