沖縄の米軍基地クラスター深刻化、市中感染の懸念も

記者会見する沖縄県の玉城デニー知事=17日午後、県庁
記者会見する沖縄県の玉城デニー知事=17日午後、県庁

沖縄県の米軍基地キャンプ・ハンセン(金武町など)で発生した新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)をめぐり、県は23日、ハンセンで新たに米兵9人が感染したと発表した。クラスターの累計感染者は232人。ほかに、ハンセンで働く日本人従業員ら4人がオミクロン株に感染していたことも判明、県内のオミクロン株確認は10人となった。県では、オミクロン株が市中に広がる恐れもあるとみて警戒を強めている。

県によると、23日にオミクロン株の感染が確認された4人は、ハンセン従業員の女性1人、男性2人、従業員の家族の小学生1人。

ほかに県内の米軍基地では23日、キャンプ・コートニー(うるま市)で9人、キャンプ・フォスター(沖縄市など)で2人など、ハンセンを含め計27人の新規感染が判明した。ハンセンのクラスターが別の基地に広がっている恐れもある。

米海兵隊などによると、クラスターが発生したのは今月初旬に米国から沖縄に来た海兵隊の部隊で、感染者は基地内で隔離されている。日本入国の際、民間空港は利用しておらず、地域住民との接触もないとしている。

県によると、県内でオミクロン株の感染が確認された10人のうち、9人はハンセン関係者だが、1人はキャンプ・シュワブ(名護市など)の基地従業員だった。県感染症対策課では「すでにオミクロン株が複数の基地に広がっている可能性がある」とし、危機感を強めている。