大学食堂のコロナ対策 天井にカメラ、メニュー絞る…

混雑確認用のライブカメラが設置された京産大の食堂 =京都市北区
混雑確認用のライブカメラが設置された京産大の食堂 =京都市北区

「3密」回避、テレワークなど、新しい生活様式が広まった新型コロナウイルス禍。特にマスクを外す飲食時は感染リスクが高くなると指摘され、飲食店内ではアクリル板が設置され、「黙食」や「マスク会食」が呼びかけられる。大学でも、多くの学生が利用する食堂に注目。混雑確認用のカメラを設置したり、メニューを絞って提供時間を早めたりと、新たな試みが行われている。

昼休みを迎え、学生たちが次々と集まる正午すぎの京都産業大の食堂。アクリル板が設置された100席以上のテーブルを見下ろす天井角で、直径10センチほどのライブカメラが目を光らせる。

約1万4千人の学生を抱える京産大では、後期課程開始の9月27日から一部で対面授業を再開。現在は対面が8割、オンライン授業が2割になっている。

学生がキャンパスに戻ってきたことで、昼食時に学生が食堂に集中し感染リスクが高まる恐れも出てきた。食堂は複数あり、出入り口が多く入場規制が難しいことから、大学は食堂や飲食スペース計10カ所の天井に映像配信用のカメラ13台を設置した。

映像は大学のホームページで、平日午前11時半~午後2時に配信され、学生が食堂の混雑状況をリアルタイムで把握できる仕組み。プライバシー保護のため画質を下げて個人を特定できないようにした。

2年の渡部匠さん(19)は「食堂に行かなくても混雑具合が分かるのは参考になる。感染の波は今後も来るだろうし、感染リスクを考える判断材料にしたい」と話していた。

京都大では、昼食時の混雑回避のため、4月から昼休みを15分延長して正午~午後1時15分とした。食堂やカフェを運営する京都大生活協同組合は、人手がかかる麺類の提供を取りやめるなど一部食堂でメニューを絞って提供時間の効率化を図るほか、動線を一方通行にして密集を回避する。

スマートフォンで混雑緩和を試みる取り組みも。立命館大びわこ・くさつキャンパス(滋賀県草津市)内に9月に開店したレストラン「フォレスト・ダイニング・ナデシコ」では、混雑対策のためスマホのアプリで事前注文や決済ができるシステムを構築。同店は「基本的な対策に加え、最新技術を活用することでさらに安全な空間を目指したい」としている。(秋山紀浩)