韓国大統領選 野党候補の義母に実刑判決 内輪もめも再燃

12日、ソウルで外国メディアと記者会見する尹錫悦氏(共同)
12日、ソウルで外国メディアと記者会見する尹錫悦氏(共同)

韓国最大野党「国民の力」の大統領選候補、尹錫悦(ユン・ソンヨル)前検事総長の義母が土地売買に絡み文書を偽造したなどとして、韓国の裁判所は23日、懲役1年の1審判決を言い渡した。尹氏の陣営では家族をめぐるトラブルに加え、選挙対策スタッフの〝内輪もめ〟が再燃しており、投開票まで残り80日を切った選挙戦に影響を与えそうだ。

義母は、300億ウォン(約29億円)を超える巨額の預金を保有しているとする偽の証明書をつくり、他人名義で土地を購入したとして起訴されていた。

義母は今回の事件に先立つ7月、病院運営を通じ多額の給付金をだまし取った詐欺罪などで1審実刑判決を受けたばかり。尹氏の妻が過去に大学教員採用試験で経歴を詐称したとされる疑惑も合わせ、与党「共に民主党」側は追及を強めている。

また、国民の力では、6月に36歳の若さで党代表に就き、主導権争いを背景に尹氏の側近らと対立していた李俊錫(イ・ジュンソク)氏が21日、選対業務から離脱すると発表した。李氏は11月にも選対人事をめぐる対立から党務を放棄する〝ストライキ〟を断行しており、内紛が再び浮き彫りになった。

一方、与党の李在明(ジェミョン)候補は23日、党内予備選を争い、関係が微妙とされる李洛淵(ナギョン)元首相と約50日ぶりに面会。李洛淵氏の選対合流を発表し、党内の結束をアピールした。直近の世論調査では、李在明氏の支持率が35%で尹氏を6ポイント上回り、尹氏がリードした1カ月前の状況から逆転した。(ソウル支局 時吉達也)