当選無効の裁決取り消し、神奈川の村議勝訴 東京高裁

東京高裁が入る建物=東京都千代田区
東京高裁が入る建物=東京都千代田区

4月の神奈川県清川村の村議選で初当選した落合美和村議(56)が、村内の生活実態の要件を満たしていないとの理由で当選無効とされたのは不当だとして、県選挙管理委員会の裁決取り消しを求めた訴訟の判決で、東京高裁は23日、「生活実態があった」と判断し裁決の取り消しを命じた。村議の資格は継続する。

公選法は地方議員選の被選挙権を持つには投開票日までに3カ月以上、自治体内に住むことが必要と規定する。落合氏は清川村で初の女性村議として当選したが、村選管は6月、当選無効の決定を出した。落合氏は審査を申し立てたが、県選管は9月に棄却した。

高裁の足立哲裁判長は、落合氏が昨年12月下旬に「村内の現住所の賃貸借契約を結んでおり、転入届も出していた」と指摘。電気やガスの使用量が増加し、休日の大半を村内で過ごしたことを示す落合氏側の資料に基づき「生活の本拠があったと認められ、当選無効の裁決は取り消しを免れない」と判断した。