オミクロン株の市中感染、大阪と京都で1人ずつ

記者会見でオミクロン株の市中感染について説明する吉村洋文知事=22日午後、大阪府庁
記者会見でオミクロン株の市中感染について説明する吉村洋文知事=22日午後、大阪府庁

大阪府は23日、海外渡航歴がない10歳未満の小学生の男児1人が新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」に感染したと発表し、感染経路不明の市中感染にあたるとの認識を示した。男児は、国内初の市中感染として22日に明らかになった府内の家族3人とも関係なく、府内の市中感染事例は2例になった。京都府も23日、京田辺市に住む20代女性がオミクロン株に感染したと発表し、市中感染との認識を示した。

大阪府では、男児とは別に、デルタ株を検出するスクリーニング検査で陰性となったコロナ感染者が新たに12人判明した。この12人を含む計16人はオミクロン株の疑いがあるとしてゲノム解析中。15人は海外渡航歴がなく、市中感染の可能性がある。

府によると、オミクロン株に感染した男児は発熱と頭痛を伴う軽症で、すでに入院している。17日に発症した後、コロナ陽性と分かり、20日にデルタ株の陰性が確認され、ゲノム解析を行っていた。

男児と同じ小学校のクラスでコロナ陽性が判明した児童が3人いる。小学校は24日から休校し、児童や教職員ら全員を検査する。一方、男児の親族5人が濃厚接触者と特定されたが、全員コロナ陰性という。

市中感染の発生を受け、吉村洋文知事は無症状で感染の不安がある府民に無料検査を受けるよう要請。無料検査は24日から府内の薬局など100カ所以上で行う。本来は新型コロナ特別措置法に基づき感染拡大期に取る措置だが、国とも調整した上で前倒しする。

吉村氏は記者団に「検査を拡充し、早い段階で押さえ込みをしていくことに力を入れる」と述べた。

一方、京都府の女性は19日に発熱し、20日に医療機関でPCR検査を受けたところ、その日のうちに新型コロナの感染が判明したため入院した。その後のゲノム解析でオミクロン株の感染が確認された。女性は7月に新型コロナワクチンの2回目の接種を受けていた。

府によると、女性の濃厚接触者は7人。このうち2人はPCR検査で陰性が確認されたが、23日から宿泊療養施設に入り、当面の間、待機してもらう。検査中のほかの5人も24日中に宿泊療養施設へ入所してもらう予定という。