パリの窓

3歳もコース料理 驚きのグルメ教育

フランス国旗
フランス国旗

近所の保育園の前を通る度、掲示板にある給食の献立表を見るのが楽しみ。当然といえば当然だが、フランス料理が出る。クリスマス前は特に豪華で、「カニとアボカドのサラダ」「栗とレーズンを詰めた七面鳥のロティ」「チョコレートムース メレンゲ添え」と続く。3歳でこんな美食を楽しんでいるから、フランス人はグルメになるのか。

感心させられるのは、常に「スープか前菜、主菜、デザート」の三拍子が守られていること。すべての皿が盆に載っていても、1皿ずつコース料理として食べるようしつけられているらしい。

私の知人に美食家で知られるフランス人の学者がいる。知日派としても有名で、和食の良さをいろんな場所で語る。だが、彼の日本人の妻は「家で和食を出すと、みそ汁をいつも最初に飲み干してしまう」とこぼしている。結婚して30年以上たっても、おかずを食べ、みそ汁で口中を潤し、白米を頰張る、という日本流になじめない。まさに「三つ子の魂百まで」ですね。

フランスでも昔、王宮の宴会は、食卓にたくさんの皿を並べるバイキング方式だったという。1皿ずつ出すコース式は19世紀、パリに来たロシア大使が伝えた。「熱いものを熱いうちに味わえる」と評判になり、これが主流になったとか。(三井美奈)