松田、佐藤が牽引 パリ五輪への序章となる大阪国際

名古屋ウィメンズマラソンの表彰式で笑顔で話す優勝の松田瑞生(手前右)と2位の佐藤早也伽(同左)。大阪国際で再び相まみえる=3月14日、バンテリンドームナゴヤ(鳥越瑞絵撮影)
名古屋ウィメンズマラソンの表彰式で笑顔で話す優勝の松田瑞生(手前右)と2位の佐藤早也伽(同左)。大阪国際で再び相まみえる=3月14日、バンテリンドームナゴヤ(鳥越瑞絵撮影)

東京五輪が終わり、2024年パリ五輪に向けた女子ランナーの戦いが、来年1月30日の大阪国際女子マラソンで幕を開ける。今月5日に開催された男子の福岡国際と同様に、女子は大阪国際がマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の最初の選考レースの位置付けとなる。

五輪への思いが人一倍強いのが26歳の松田瑞生(ダイハツ)だ。出場を目指した東京五輪は代表補欠。最初は見るつもりはなかった本番のレースをテレビで見ていると、自然と涙が頰を伝った。「思い出すと、すぐ涙腺が緩む」と振り返るが、周囲の励ましに支えられ、すでに視線は前を向いている。「新たな目標に向かって進むのがポリシー」。過去2戦2勝と相性がいい大阪国際で、再び五輪への足掛かりをつかむつもりだ。

27歳の佐藤早也伽(積水化学)も世界を見据えるランナーの一人だ。初マラソンだった20年3月の名古屋ウィメンズで2時間23分台の好走をみせ、今年の名古屋ウィメンズでも積極的なレース運びで松田と競り合い2位に入った。

11月の全日本実業団対抗女子駅伝ではエース区間の3区を任され、「自分が上に立つ強い思いで走れた」。自らの区間でトップに浮上し、チームの初優勝に貢献した。「マラソンで世界の舞台に立ちたい思いは強い」。来年夏の世界選手権(米オレゴン州)の派遣設定記録である2時間23分18秒もターゲットになる。

他にも2時間24~26分台の自己記録を持つランナーが多く出場する。今大会でのMGC進出条件は1~3位が2時間28分以内で、4~6位が2時間27分以内。それぞれが気持ちを新たに、パリに向けた一歩を踏み出す。 (丸山和郎)