皇族数減少「時間の猶予ない」 宮内庁、有識者最終報告受け

安定的な皇位継承策を検討する有識者会議の清家篤座長(左)から報告書を受け取る岸田首相=22日午後、首相官邸
安定的な皇位継承策を検討する有識者会議の清家篤座長(左)から報告書を受け取る岸田首相=22日午後、首相官邸

安定的な皇位継承策などを議論する有識者会議が22日、とりまとめた最終報告書に対し、宮内庁は「国会での議論を見守る」と静観の構えだ。一方、本格的な議論は来夏の参院選後となる見通しで、結婚で女性皇族が皇籍を離れるなど皇族数減少が避けられない現状に「あまり時間の猶予はない」と危機感を募らせる。

10月に秋篠宮ご夫妻の長女、小室眞子さん(30)が結婚したため、皇室は現在、天皇陛下と16方の皇族方で構成されている。眞子さんが結婚まで務めた公務の一部は妹の佳子さまに引き継がれているが、日本工芸会の総裁職など、引き継ぎ先が決まっていないものも残っており、皇族減少に伴う公務の分担が課題となっている。

最終報告書には、皇族数確保策の一つとして、女性皇族が結婚後も皇室に残る案が盛り込まれた。宮内庁幹部は「皇族方の人生設計に関わる話でもあり、ご意向を伺いつつ慎重に検討する必要がある」と指摘。一方で、議論が長期化する中で「皇室の方々も年齢を重ね、結婚される方も出てくる可能性がある」との懸念も示した。

また、旧宮家の男系男子を養子として皇室に迎えて皇族とする案について、ある宮内庁関係者は「仮にそうなれば、皇室の方々のご意向と旧宮家の意向をどうすり合わせるかなど具体的な課題も出てくる」とし、「今後の議論を経てどのような結論に至るのか見守りたい」と話した。