フィギュアスケートの北京冬季五輪代表最終選考会を兼ねた全日本選手権は23日、さいたまスーパーアリーナで開幕する。22日は公式練習が行われ、男子で右足首故障のために今季初戦の羽生結弦(ANA)は姿を現さなかったが、開会式には出席した。今季のグランプリ(GP)シリーズで2連勝した鍵山優真(オリエンタルバイオ・星槎)や宇野昌磨(トヨタ自動車)は数種類の4回転ジャンプを確認した。
女子は坂本花織や三原舞依(ともにシスメックス)、宮原知子(木下グループ)、樋口新葉(明大)らが調整した。2連覇中だった 紀平梨花(トヨタ自動車)は右足首故障で大会を欠場した。
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全日本フィギュア開会式・抽選会 笑顔で拍手をする羽生結弦=22日、さいたまスーパーアリーナ(代表撮影)
アイスダンスは村元哉中、高橋大輔組(関大KFSC)と3連覇中の小松原美里、小松原尊組(倉敷FSC)が滑りの感触をチェックした。
羽生、ぶっつけ本番の全日本「全てを感じながら」
公式練習を回避した五輪2連覇の王者羽生は濃紺のスーツに藤色のネクタイを締めてさっそうと開会式に登場し、滑走順の抽選に臨んだ。右足首故障の影響で今年4月の世界国別対抗戦以来約8カ月ぶりの実戦。日本の第一人者の北京五輪シーズンがついに幕を開ける。
軽い足取りで最前列に着席し、後ろに座る宇野や友野一希(セントラルスポーツ)と談笑。リラックスした表情が垣間見えた。注目の男子SPの滑走順は32人中24番。日本スケート連盟のツイッターで「全力でしっかりと丁寧に全てを感じながら演技をしていきます」とコメントした。
ぶっつけ本番の全日本は宇野、鍵山との覇権争いとともに「最終目標」と位置づける前人未到のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)に挑むかどうかに注目が集まる。