中国が大音量「広場ダンス」を規制へ 全人代常務委

大型ショッピングモールの正面入り口を占拠し、大音量の音楽をかけて「広場ダンス」に興じる年配の中国人=上海市内(河崎真澄撮影)
大型ショッピングモールの正面入り口を占拠し、大音量の音楽をかけて「広場ダンス」に興じる年配の中国人=上海市内(河崎真澄撮影)

【北京=三塚聖平】中国の立法機関、全国人民代表大会(全人代)の常務委員会は現在開催中の会議で、公共の場で騒音を出すことを規制する「騒音汚染防止法案」を審議している。中国では、公園や広場で大音量の音楽をかけながらダンスなどを楽しむ行為が社会問題になっており、そうした事態に対して法的措置を講じる。

法案では、騒音について工業生産や建築工事、交通運輸、社会生活において出され、周囲の生活環境を妨げるものだと規定した。その中でも「騒音汚染」は、国が規定した音量レベルを超える騒音で、他人の正常な生活や仕事、勉強を妨げるものだという。

具体的な措置として、町内や広場、公園といった公共の場で娯楽や運動などの活動を行う際に、騒音を抑える措置の実施を求めているほか、音響機器を使って大音量を出すことを禁じている。制止されても違反行為を続けた場合には罰金を科すとしている。

中国では、公園などで中高年女性などのグループが集まって踊る「広場舞(広場ダンス)」が全国的に盛り上がっている。その際に音響機器を使って大音量で音楽をかけながら踊ることが多いため、中国各地で騒音源として社会問題になっていた。

中国共産党機関紙、人民日報(電子版)によると、常務委法制工作委員会の報道官は「騒音による迷惑は、各方面が関心を持つ問題だ」と法制化の意義を説明している。

同法案ではまた、夜間に建築工事を行って騒音を出す行為を制限するといった措置も盛り込んでいる。

常務委の会議は、今月20~24日に北京で開催。基礎研究分野の強化を目指す「科学技術進歩法改正案」なども審議している。

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