海自艦事故、遺族側の控訴棄却 釣り船2人死亡 広島高裁

広島高裁=広島市中区
広島高裁=広島市中区

広島県大竹市沖で平成26年1月、海上自衛隊の輸送艦おおすみと衝突した釣り船の船長ら2人が死亡した事故を巡り、遺族ら4人が国に慰謝料など計約5450万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、広島高裁(西井和徒裁判長)は22日、一審の広島地裁判決を支持、遺族らの控訴を棄却した。

事故は26年1月15日午前8時ごろ、釣り船の右舷がおおすみの左舷に衝突し転覆。釣り船の4人が投げ出され、広島市の高森昶船長=当時(67)=と大竹宏治さん=同(66)=が死亡し、1人が重傷を負った。

遺族側は28年5月に提訴。広島地裁は今年3月、おおすみ艦長らが釣り船を避ける注意義務を負っていたとはいえないとした。遺族側は「艦長に過失が認められることは明白」と控訴していた。