大阪知事「すでに市中感染広がっている」 オミクロン株

記者会見で記者団の取材に応じる吉村洋文知事=22日午後、大阪府庁
記者会見で記者団の取材に応じる吉村洋文知事=22日午後、大阪府庁

大阪府は22日、新たに男女4人が新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」に感染したと発表した。うち3人は府内在住の家族で海外への渡航歴はなく、感染経路は不明。岸田文雄首相は官邸で記者団に「リンクを追えない市中感染の事例と受け止め、感染封じ込め対策の強化をスピード感をもって実行する」と述べた。国内で市中感染疑いの事例が明らかになるのは初めて。

府によると、これとは別に3人の家族2人を含む計6人が新型コロナに感染し、デルタ株を検出するスクリーニング検査で陰性と判明。オミクロン株の可能性があり、ゲノム解析を行っている。吉村洋文知事は記者会見で「すでに市中感染は広がっていると認識したほうがいい」と危機感を示し、市中感染を前提に感染対策を徹底するよう府民らに呼びかけた。

府によると、感染した家族3人は30代の父母と未就学の女児。いずれも発熱はあるが軽症で、すでに入院している。18~20日にかけてそれぞれ発症し、ゲノム解析の結果、オミクロン株への感染が分かった。大阪府寝屋川市によると、父は市立小学校の教員という。

オミクロン株の市中感染判明に伴い、府は22日の新型コロナ対策本部会議で、年内をもって解除する予定だった飲食店利用時の時間と人数を制限する要請について、来月以降も継続することを決めた。年末年始にかけて人流が増え、感染が拡大しやすい時期に入るため、対策の継続が必要と判断した。

府は現在、飲食店の利用時間を2時間程度以内とし、感染防止対策に関する府の認証「ゴールドステッカー」を取得した店舗では同一テーブルの利用客を4人以内とするよう要請。取得していない店舗では、5人以上のグループの案内を控えるよう求めている。

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