容疑者、ガソリン袋投げ避難路ふさぐ 大阪・北新地ビル火災

現場の雑居ビル前には沢山の花が手向けられている=22日午前7時57分、大阪市北区(鳥越瑞絵撮影)
現場の雑居ビル前には沢山の花が手向けられている=22日午前7時57分、大阪市北区(鳥越瑞絵撮影)

大阪市北区曽根崎新地のビル4階のクリニックから出火し、25人が死亡した放火殺人事件で、大阪府警天満署捜査本部は22日、現場からガソリンの成分が検出されたと明らかにした。現住建造物等放火と殺人の疑いが持たれている谷本盛雄容疑者(61)はガソリンが入っていたとみられる紙袋2つを所持し、うち1つを非常階段付近に投げ捨て、被害者の逃げ場をなくそうとしていた。

クリニックから搬送された被害者全員が、クリニック奥の診察室側に倒れていたことも判明。受付側と診察室側を隔てる扉は閉じられ、谷本容疑者だけが受付側にいたという。

捜査本部によると、クリニックの防犯カメラに犯行の一部の映像が残っていた。映像では谷本容疑者は両手に紙袋を持ってクリニックに入ると、エレベーター前で1つに放火。もう1つを非常階段付近に投げており、院内にいた患者やスタッフは避難経路をふさがれていた。

被害者はクリニック奥側に逃げて全員が診察室側で見つかったが、谷本容疑者は出入り口から最も近い位置に倒れており、最初に救出されたとみられる。