日立製作所子会社の自動車部品メーカー、日立Astemo(アステモ)は22日、検査の未実施やデータ改竄(かいざん)などの不正があったと発表した。山梨工場(山梨県南アルプス市)で製造するブレーキ部品関連が約5万7千件、福島工場(福島県桑折町)のサスペンション部品の約1千万点で確認した。不正は平成12年ごろから今年10月まで約20年間続いていた。
日立グループでは検査不正が続発しており、日立金属や日立化成(現昭和電工マテリアルズ)でも発覚した。日本を代表する電機メーカーの信頼が問われそうだ。アステモは不正のあった製品について「安全性や性能に問題はない」と説明した。トヨタ自動車や日産自動車、ホンダ、スズキ、マツダ、SUBARU(スバル)、ダイハツ工業など自動車や二輪車メーカー16社に納入し、トラブルは報告されていないという。