ミャンマー南東部カイン(カレン)州で国軍と少数民族武装勢力「カレン民族同盟(KNU)」の衝突が激化しており、22日のタイ軍の発表によると、ミャンマーから4200人以上が国境を越えてタイに避難した。衝突が長期化すればさらに増える可能性もある。
ミャンマー地元メディアによると、国軍は14日、KNU支配地域でタイとの国境に位置するレイケイコー村を襲撃し、かくまわれていた国民民主連盟(NLD)議員ら約40人を拘束。これを受け15日に戦闘に発展した。
国軍が放ったとみられる一部の砲弾がタイ側に着弾し、タイ軍は17日、威嚇射撃を実施した。
KNUは20日、声明で「国軍の暴力に対し自衛措置を取った」と説明し、国際社会に支援を求めた。声明によるとタイに避難した住民はこれまでに5千人以上に上る。(共同)